17歳の少年・玉田宙は日本手話を母語とする“ろう者”として成長して来た。日本で唯一のバイリンガルろう学校「明晴学園 中学部」を卒業後、憧れの甲子園をめざして都立高校に進学。夏の大会で強豪・関東一高を相手に正捕手・4番打者として「聞こえなくても硬式野球ができる」を実践した。そして17歳の夏休み、彼は単身でフランスへと向かう。次の「聞こえなくてもできる」、「聞こえないからできる」に挑戦するために…。
コミュニケーション障害といわれている聴覚障害。少年の旅を通して、ろう者の知られざるコミュニケーションの力に迫るドキュメンタリー。